2019年7月25日 7:36 の日経より抜粋↓
FDAによると、人工乳房が原因で悪性のリンパ腫(がん)を発症したと見られる患者が世界で573人確認され、そのうち481人がアラガン製品を使用していた。同局は、既にインプラント手術を受け、がん発症が確認されていない場合は摘出手術は推奨していない。
アラガンはしわ取り薬「ボトックス」が主力。今年6月、米製薬大手アッヴィによる7兆円での買収に合意した。人工乳房関連製品が売上高に占める割合は3%程度で、業績への影響は少ないと見られる。ただ、リコールにより集団訴訟リスクを抱えることになる。
FDAによると、表面がざらざらしたタイプの人工乳房の使用率は米国では5%程度。カナダやオーストラリア、フランスなどで使用率が高いという。
日本でも6月、アラガン製の人工乳房によるリンパ腫の発症例が始めて確認され、厚生労働相が関連リスクについての説明を添付文書へ記載するよう指示していた。