ここには出せない画像資料が多々あるため、詳しくわかりやすく知りたい方は、資料を見ながら学べるZOOMのお勉強会をお申込みください。*実際にお会いした方から聞いてきた見てきた後遺症のことにも触れます。
シリコンインプラントはバストとは違うかたちをしています
ラウンド型もアナトミカル型も
バストとは違うかたちをしています。

副乳からのくびれ、
そこから上向きのスロープ
下乳はトップからバージスライン(ワイヤーが当たるところ)への
巻き込んだカーブがあります。
まずこれを理解して認識してください。

そしてシリコンインプラントは
横幅
縦の長さ
突出度
容量
の掛け合わせで200程のかたちがあるとのことですが、
ひとつの規格の拡大縮小であり、
パーソナルなかたちの例が
200あるわけではありません。
サイズ展開が200あるということです。
これも理解して認識してください。
シリコンインプラントのかたちが
バストラインになりますので、
埋め込む位置については、
医師の腕となることと思いますが、
かたちについては、シリコンインプラント由来であり、
そのかたち以上のことを望むことは、無理です。
これも理解して認識してください。
また英国メーカーのシリコンインプラントは
欧米人基準の規格でしょう。
日本人は平胴といって
正面から見たときに広い胴をしています。
それゆえバージスラインが広めです。
そして突出度が少ないです。


もともと乳房は様々は曲線が連なり
それぞれのかたちを成しているので
本当にパーソナル。
デコルテのくびれもスロープも
下乳の巻き込むカーブもない
1規格のサイズ違いではかたちは
同じになりません。
注)再建手術したバストを
メディアで見せてくださっている方々は、
健側にもシリコンインプラントを入れて
まず豊胸し、その大きさに合わせて
再建をされています。
両方をシリコンインプラントの
ラインにされているので、
左右のかたちの差異が少なく、(同じにはなりません)
また豊胸でサイズアップしていることで
ご本人は嬉しいとのことです。
自家組織も左右対称はつくることはできません
自家組織も、
デコルテのスロープや
トップからバージスラインへの
巻き込みのカーブ、
また特には突出度、
下乳の立体感を
乳腺もクーパー靭帯もない
お腹などの組織を使い
人間の手作り上げることはできないようで、
シリコンインプラントの場合と同じような、
単調なラインになっています。
イラストや3Dでのシュミレーションで
描かれるラインやフォルムは
素材の性質、癒着などの現象と
今現在の作製要領では実現はされていません。
特には突出度、下乳の立体感は、つくれません。
軟度のある脂肪という素材は、流れるので、
立体を作ってキープしておくことは
できないからです。
例えば、わたしが、
生地からつくるブラジャーのカップの
突出度や立体感は、
製図を引いた上、
何枚かのパーツを接いで作ったり
ダーツを入れて作ったりします。
平面的な三角ブラであっても
三角の生地1枚のパーツで
つくっているのではなく、
剥ぎやダーツを入れて成り立っています。
皮膚に
突出度と立体感をつくるための
接ぎもダーツもなく、
脂肪のような流れるものを入れて
繊細な曲線が織りなす立体をつくることは
無理なのです。
接ぎもダーツもあったら嫌ですけどね。
広背筋は脇も変化します
広背筋は背中の脂肪ではなく、
筋肉ごとの組織を、
血管を切らず、繋げたまま
くるりと向きを変えて
胸に移植をする手術。
そのため、
お相撲さんのような、
また女性もノンワイヤーブラジャーが
習慣化している方は、
なってしまうのですが、
バストが脇に流れ
背中と続いた
デザインになってしまいます。
わたしが見せていただいた方も、
脇になかったはずのお肉が
ぽこっと盛られ、
いつも何かを挟んでいる感じと
表現されていました。
このお肉は
寄せてワイヤーブラジャーカップの中に
納めることはできません。
癒着をしているからです。
軟度のある脂肪と違う筋肉と言えども、
やはり突出度と立体感はつくれず、
平たいデザインになります。
神様のバストは動きます
そっと手で下から持ち上げてみてください。
下にあったボリュームが上に
移動してデコルテが高くなりましたよね。
バストは変幻自在に
動きかたちを変えるものなのです。



ワイヤーブラジャーを着けたバストのかたちも、
全く違うことを理解してください。
裸のバストは下にボリュームがあります。
ブラジャーを着けたバストは上に
ボリュームがあります。


再建のバストは動きません
かたちは一定を保っています。
つまり動きません。
- 既製品ブラジャーに組み合わせる 既製品シリコンパッド


かたちは変化しません。
自家組織も温かくて柔らかいと言いますが、
それはシリコンに比べてであり、
神様のバストと比べると固く動きません。
理由は組織の癒着と
(切ったり除いたり埋め込んだりしたからには癒着はします)
乳腺と脂肪、クーパー靭帯などで構成された
バストの素材ではないこと
医療として実施できる作製要領には限界があるからです。
工作や洋裁のようにはできません。
注)製品を見る機会があった時には、
揉むだけで柔らかさを判断せず、
横に流れないこと動かないことも、
確認して認識されることをおすすめ致します。
ワイヤーブラジャーでバストメイクをすることは不可能。左右非対称が顕著化します
なのでもしも(前述の理由で無理ですが)
左右対称につくることができたとしても。
ワイヤーブラジャーを着けると左右対称でなくなります。
注)ノンワイヤーでもブラトップでも同様です。
ワイヤーのないブラジャーカップは
バストメイク力がないので、
健側が立体になりませんが、
中に入るバストのフォルムをそのまま
反映させるものなので、
デコルテの高さ、トップの高さ、幅の違いなどの
左右差は顕著に露呈させます。
またバージスにひっかからないので
ブラジャー全体が上にズレあがります。


この画像の再建の胸は横から斜めから見ると、
幅、高さ、脇へのせり出し、
デコルテの曲線、下乳の巻き込みに、
バストとはあきらかな違いが見えます。
ご当人の目の位置からだと
他者の目線よりももっと差異を感じます。
またブラジャー着用にフォーカスして見ると、
顕著な左右差があると判断するものですが、
わたしがお会いしてきた再建手術をした
他の方々のお身体と比べると、
左右差が最もないケースと個人的には感じます。
再建手術とはそういうものなのです。